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    アニメ・ラノベの同人小説倉庫

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    百合・陵辱等属性別に並べます(編集中)

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    艦これえろ小説 一回目 榛名の深海棲艦陵辱

    書きたい書きたいといっていた艦これのえろ小説
    いろんな子が出てきて陵辱されて殺される感じのうつえろ展開になるかな?
    たまに提督LOVE勢も絡むかも


    2014.05.19   「目覚めよ……人の娘よ……」まで
    2014.05.28  「女の子は顔色ひとつ変えない。穏やかに眠ったままだ」まで










     2013年。

     太平洋沖で、民間の漁船が行方不明になった。

     無残に変わり果てた難破船が発見されたのは捜索開始のその翌日である。捜索に当たっていた海上保安本部は震撼した。もはや船とも呼べぬ漂流物と化したその船舶には、明らかに、何者かの攻撃を受けたとおぼしき巨大な弾痕が、くっきりと残されていたからだった。ほんの数十トンの小さな漁船は、その衝撃で真っ二つに避け、乗組員ごと、後部が沈没したものと思われた。
     排他的経済水域内での出来事である。
     日本の庭とも呼べるほど近しい海域での攻撃である。
     まず真っ先に、他国の関与が疑われた。
     事態を重く見た海上保安庁は海上自衛隊の出動要請を決定。内閣府の認可が降りるまでの時間稼ぎに、ヘリを含む大型の巡視船と、護衛の小型巡視船が事故現場に派遣された。
     海上保安史上に残る異例の防衛網だが、厳戒態勢も空しく、これらの船もすべて行方知れずとなる。
     巡視船の船長はいずれも不可解な無線通信を残して連絡を絶っている――


    「深海が呼んでいる」


     海上自衛隊の艦船も、派遣したことごとくが打撃を受け、海の藻屑と成り果てた。哨戒機は一機残らず墜落し、虎の子のヘリ空母も二隻までが易々と沈められている。
     世界屈指の規模と錬度を誇る海上自衛隊は、見えない敵に苦戦を強いられた。
     そもそも、敵は一体何者であるか? ――それがわからないのだ。
     まずもってレーダーに反応しない。最大探知距離は500kmを誇るSPY-1レーダーでさえ捉えられないとあっては、イージスシステムもかたなしである。衛星からの撮影にも何ら姿を残さないことから、潜水艦の関与が早期から指摘されていたが、なけなしの対潜ソナーを備えた哨戒機を飛ばしても敵影を発見できないのだ。
     まるで亡霊であった。
     亡霊か敵影か分からぬ何者かの、目撃情報ですら皆無であった。というのも、敵らしきものの姿を見た人間はすべて猛烈な自殺衝動に取り付かれるらしく、すべてが壮絶にして奇怪な自死を遂げている有様だった。


    「わだつみの深きよりいづる船ありやなしや」


     ある護衛艦の船長が、自死直前に無線へ向かってわめき散らした妄言は、こんにちの口語表現としてまったく不自然な発語で占められていたという。
     その叙情的な表現と危機的状況が過去の娯楽作品の一部に酷似しているという噂も手伝い、いつしかその「ありやなしや」の見えざる敵はこう呼ばれるようになる。深海に棲む船の化け物――


     ――深海棲艦、と。


     深海棲艦と人類との遭遇は、おおよそこのようにして始まった。


     深海棲艦は世界各地のシーレーンに出没し、徐々にその活動域を広げていった。国土をぐるりと海に囲まれている日本は、たやすく干上がった。
     食糧の輸入が途絶え、石油が枯渇した。
     深海棲艦に対する有効な打開策もないまま、じわじわと制海権を削り取られていき――


     そして運命の日、深海棲艦は、日本の国土に、上陸した。


     深海棲艦……のちに軽巡ホ級と名づけられる化け物の一斉射が、港の構造物をただの黒い穴に変えた。たった五インチ五十四口径長の、戦艦に比べれば豆鉄砲にも等しい小型砲塔だが、陸上でこの規模は類を見ないほどの大口径に分類される。
     空母ヲ級より飛来せし、虫のごとき艦載機が、焼夷弾を次々と放っていく。
     マグネシウムの無色炎の、不気味な輝きの照り返しが、海上を白く染め、街を赤く塗り替える。
     超弩級の敵戦艦・ル級が、湾上の建物の一角を根こそぎ吹き飛ばした。
     深海棲艦の操る謎の艦砲の前に、現代兵器はなすすべもない。
     空母ヲ級に向け、すでに五十機以上の戦闘機が編隊攻撃をしかけているが、まるで効果はない。陸上自衛隊にしても同様だった。海自などはすでに壊滅している有様だった。トマホークミサイルは衛星からの誘導を受け、深海棲艦を狙い撃ちにする手はずだったが、次々に味方護衛艦に誤爆し、陸上の管制塔や重戦車などを根こそぎ焦げた鉄クズに変えてしまった。きりしま、はたかぜ両イージス艦の精密なミサイル誘導により、ヘリ護衛艦ひゅうがが轟沈、汎用護衛艦のむらさめ、ゆうぎりが大破、ホ級に肉薄した潜水艦のずいりゅう、なるしお、たかしおがいずれもヲ級との連携攻撃の前に轟沈させられている。
     横須賀の海はほとんど丸裸になった。

     地獄――


     地獄に、少女は取り残されていた。




     榛名


     辺りは砲撃の延焼で、オレンジ色に染まっていた。頬が焼けそうなほど気温は暑い。夜なのに空は赤色をしていて、それが闇とまざってきれいな紫色になっていたのをよく覚えている。
     私は姉と一緒に、瓦礫の隙間で息を潜めていた。
     街角のスピーカーやテレビや携帯から、ひっきりなしに警告音が聞こえてくる。”正体不明の生命体により、横須賀市は壊滅的な打撃を受けています。住民の皆さんは山間部へ向け、できる限り退避してください。湾岸は危険です。少しでも遠くへ――”


     魚とも奇形ともつかない深海棲艦が、地獄を闊歩している。


     身を隠している瓦礫のすぐ目の前に、深海棲艦ののっぺらぼうが見えていた。
     幸い注意は逸れていて、息を潜めているとは真逆の方向に、深海棲艦が進んでいくのが分かる。
     巨大な弾がまっすぐ前面の高速道路をなぎ払った。大口径の艦砲攻撃はアスファルトに大穴を開け、水道管を噴水させた。地中深く埋められたガス管が大爆発し、コンクリートが爆ぜ、鉄筋が白骨のようにむきだしになる。――衝撃で、また何人か、逃げ惑う人が倒れて動かなくなったようだった。
     その悪魔のような砲口がこちらの方角に向けられないことだけをただひたすら願いながら、私は姉の手を握っていた。

     私の隣には足を千切られた、死にかけの姉がいた。
     うろ覚えで止血を施そうとして、太ももを縛ってはみたものの、それ以上はどうしようもなくて、震えていた。切断した足の治療なんて、素人が挑んでもいいことは何もない。野外なのもさらに悪い。
    「泣くんじゃありません」
    「姉さま、だって、姉さまっ」
     姉はひどく弱っていて、絶望的だった。あとはもう、死ぬだけだった。半ば以上それを覚悟していた。
    「いい子ですから、私を置いていきなさい」
    「いや! いやです、姉さま、姉さま……っ!」
     祈るような気持ちで手を握ると、少しだけ姉が微笑んでくれるので、私はすがりつくようにしてその青白い手を握り締めていた。
     おーん、おーん、と、深海棲艦の声がこだまする。その声がだんだん遠くなっていく。
    「もう少しです、姉さま、きっともうすぐ助かるから!」
     祈るように繰り返し、もう少しだとつぶやき続ける。


     おーん、という音が直接私にぶつかった。ぞっ、とした。びりびりと体が痺れるような衝撃を伴うその感覚は、ちょうど、敵の存在を聴音するためのソナーを思わせた。その時の私には艦隊戦の知識なんて少しもなかったけれど、氷を入れられたような背筋の震えで、本能的に察してしまった。


     ――見つかった。


     深海棲艦に見つかった。私は恐怖で身体が竦んだまま、動けなかった。
    「……行きなさい」
     私は泣きながら首を振る。姉を置いて一人で行くことなんて、とても考えられなかった。
     深海棲艦から艦砲が放たれる。地鳴りがし、私は後ろ向きにしりもちをついた。初撃は外れたものの、すぐそばで着弾した五インチ砲の衝撃波だけで息苦しいほどだった。
     あんなものがあたれば、人体は消し炭だ。
     艦砲が私の頭を超え、ずっと奥のほうに着弾した。
     その次は私の背中。ずっと手前のほう。
     また頭を超えて、向こうのほう。
     だんだん感覚が狭まっていることに気づいて、私は頭の中が真っ白になった。恐怖で立ち上がることもできない。
    「行きなさい!」
    「嫌あっ! 姉さまとっ、姉さまと一緒に助かるんだからぁっ!」
    「……もう……悪い子ですね」
     姉は微笑むと、腕の力だけで這いずった。ずるる、ずるる、と、信じられない速さで瓦礫の外へと飛び出す。
    「姉さまっ!!」
     深海棲艦はあの不気味なこだまを姉にぶつけ――にやり、と、人間の笑顔のように、奇怪な頭部の一部をゆがめてみせた。
     深海棲艦は人の腕のようなもので姉の顔をつかみあげ、検分するようにじろじろと舐めまわし……何を思ったのか、下腹部の辺りを、真ん中から、引き裂いた。

     服が裂け、おなかの白いところが露出する。
     卵の黄身を破ったように、黒い血が地面にどろりとあふれた。

     私はがたがた震えながら、やみくもに地面に手を這わせていた。何か、何か武器を、何か何か何か何か! 瓦礫がいくつも手の下で転がる。どれも役に立ちそうもない。
     姉の青白い足がべったりと濡れた深海棲艦の手によって粘液まみれにされ、太もものすきまから血と粘液がこぼれおちた。
     姉の着ている服がきれいに破られ、剥がされていく。身体の芯から凍りつかせるような深海棲艦の鳴き声が響いてくる。音が空気を伝わって、空間全体が細かく振動しているような錯覚に陥った。船酔いにも似た酩酊感で吐き気さえこみ上げる。


     そうして深海棲艦は、姉のズボンを、下着を、きれいに脱がしてしまった。きれいな丸みのお尻が露出し、その間にある赤暗い襞が、無様に開かされた足の間で、ぱっくりと割れていた。
     その花弁の中央に、深海棲艦は、長い指をゆっくりと挿入していった。

    「あ、あ、ああああ……」

     それはまるで、姉を犯すように。
     小さな蕾を、そいつの指で、暴きたてていく。
     姉が悲鳴をあげ、上体を反らせる。華奢な胴体の上にふんわりとした三角の胸が載っていた。小さな胸の塊が、のけぞるたびに小さく揺れる。悲惨な破壊地にはまったく不似合いな、美しい肢体が異形の化け物の下で震えていた。

     そして深海棲艦は、散々姉の内部をかき回すと、今度は歯の奥から、長い舌のようなものを伸ばして、姉の膣口にあてがった。

     姉の体が痛みにひきつれ、深海棲艦が高いうなりを上げる。

     涙でゆがんだ姉の顔が、一層痛ましく苦悶を浮かべる。
     姉の下腹部にがっちりと食いこんだ体の一部が、ゆっくりと中に入っていった。

    「あ、あ、あああ……!」

     深海棲艦の、砲身を思わせる黒い舌が、出たり入ったりを繰り返している。ねちゃねちゃと形を変えて吸い付き、震えるピンク色の花弁は、正体不明の粘液でどろどろに濡れそぼっていた。
     深海棲艦のうなり声は、まるで歓喜の雄たけびのようだった。狂ったように先端を中に擦り付け、小刻みに動くところは、まるでいつか見た動物の交尾のシーンそのものだった。
     私の、ぶるぶると定まらない指先には、粉まみれの鉄筋塊だけがあった。
     なんだっていい、石だって棒だって、殴りつければ立派な武器だ。
     姉にあんな辱めを許すぐらいなら、いっそ――

     深海棲艦は、再び啼いた。

     おーん、と、空気そのものがうねり、ジェット機の離陸のような突風が私を揺るがした。音の物理的な振動だけで地面に這い蹲らされ、軽い脳震盪に吐き気がこみあげた。恐怖で背骨が凍り、口の中が貼りつく。いつまで正気を保っていられるかなんて、時間の問題だった。たった一声咆哮を食らっただけでこれだ。両腕を食われて動けなくされてから内蔵をひっかきまわされれば、尊厳を選ぶことすらかなわない。私の戦意はたったそれだけで、完膚なきまでに打ちのめされた。ごめんなさい、姉さま、私は、私は……嗚咽を必死にかみ殺しながら、何に向けてかも分からない謝罪を、私はひたすら念じ続けた。それで姉が助かるのなら、私はいつまででもそうしていたに違いない。
     深海棲艦は高らかに咆哮をあげつづけ、その猛々しさはまるで勝利を謡うかのように増していく。
     狂喜乱舞する舌が、ずぷずぷと姉の中に埋め込まれていく。胎内にまで到達しそうなほど、長く深く突き刺さっていく。

     姉は顔を真っ赤に高潮させて、ひたすら喘ぎを漏らしている。

     深海棲艦は舌をびゅくびゅくと脈動させ、白い粘液を大量に吐き出し始めた。

     やがて深海棲艦は舌を姉から引っこ抜くと、私の方へと向き直った。

     瞳のないのっぺりした貌が私の体を見つめている。

     冷え切ったみぞおちが、真夏だというのに怖気で私を激しく揺るがす。寒い。寒すぎて震える。

     深海棲艦の鼻面はもうすぐそばだった。巨大な砲身を剣山のようにつきだした巨魁が、私に向けて、地鳴りさえ響かせながら進んでくる。


     ――死ぬ。

     その予感が私の身を焼いた。頭の芯が熱くなる。地面を手探りでやみくもに撫で付けていると、ひときわ大きな塊に手のひらが触れた。
     鉄筋コンクリートの塊は大きく、私の身長の半分ほどもあった。
     腕が軋み、爪が割れた。不思議と重みも痛みも感じなかった。何か得体の知れない脳内麻薬だけが私を支配していた。あの敵に――あの化け物に、きっと、きっとこの塊をぶちこんでやる――
     その瞬間、信じられない馬鹿力が私に宿り、巨大な鉄筋塊を、高く高く、持ち上げさせた。
    「いっ……けええええっ!」
     振り下ろした巨塊で、深海棲艦を力任せに殴りつけた。
     重い衝撃で、腕が根元から引っこ抜けそうになる。
     深海棲艦の絶叫が響き、そいつはいきなり狂ったように転がりはじめた。
     私は混乱でぐちゃぐちゃの頭で、血のような粘液が付着した右手を見る。
     深海棲艦は武器が通用せず、自衛隊はそれでずっと手を焼いていた。人の小細工は通用しない。だから、殴ったって通じない。そう、思い込まされていた。
     この世に肉を持ち、体を持つ深海棲艦だ。もしかして、深海棲艦も、人に似た内臓器官、人に似た神経系を兼ね備えているのだろうか。姉の体を犯して喜ぶぐらいだから、きっとそうだ。素材は鋼鉄、水、たんぱく質……
     絶叫が私に、物理的な波形となってぶつけられた。おーん、おーん、という音が、鋭い泣き声の色を帯び、瞳のない貌がおびえたような動きで私に向けられた。5インチ砲の巨大な黒穴が、ぴたりと私に据えられる。この砲に撃たれれば、肉片ひとつ残さずこの身は消し飛ぶだろう。私は無我夢中でコンクリートの塊を、内部に押し込んだ。
     異物を砲身に詰め込まれ、深海棲艦は手をバタつかせる。砲身の中にまでは届かないらしい。深海棲艦の中央部には人の胴体のようなものがあり、長い手が備わっていたが、ちょうど自身の頭の位置から突き出している砲身は、その手よりもさらに長い。ほかの砲身に狙われるのではないかと恐怖で身がすくんだが、稼動しているのは正面の単装砲だけのようで、他は静まり返ったままだった。
     恐れよりも、圧倒している、という事実のほうが私を突き動かした。
     慌てて見渡した周囲の、少し行ったところに割れた窓ガラスの破片が転がっている。
     その破片を拾い上げると、まっすぐに助走をつけて突っ込んでいき、一番鋭くなっているところで、そいつの心臓あたりを突き刺した。
     絶叫が私に叩きつけられて、私は『音』をまともに食らった。あの感覚は形容しがたい。悪夢を百倍濃くして飲み干したような、奇怪な苦しみ。

     深海棲艦の砲身が、不気味な赤光を帯びたのはその時だった。

     人で言えば怒り、のようなものがオーラになって立ち上っている。
     深海棲艦は私の衣服を、その小山のような腕の力で強引に引き裂いた。音波酔いで目を回している私は、なすがままだった。
     服が千切られ、下腹部が外気に晒されてひやりとした。恐ろしさのあまり背筋までぞっと凍る。
     姉が何をされたのか、この目で見たばかりなのだ。同じように辱められるとしか思えなかった。

    「ひっ……!」

     深海棲艦が発する音の振動に、内臓がえぐられるような苦しみを味わう。視界の上下がさかさまになったよう。夢のように遠いところで自分の大腿部に何かが触れた。冷たいと感じたのは一瞬だけで、ぞぷりと粘膜を逆撫でにしたものの感触に圧倒されて、全身が総毛だった。
     骨盤の中心を抉られるのかと思うほどの性急な動きで、おぞましい何かが、体をこじ開けようとしていた。

    「ひ……や……あ……!」

     濡れた感触が膣口に食い込んだ。長いものが割れ目の隙間に埋まり、埋まり続け、徐々に強さを増しながら圧迫してくる。少しずつ増す強い負荷に、花弁がみちっと悲鳴をあげた。限界までつっぱった柔らかい肉に、何かがぎちぎちとしなりながら食い込んでくる。
     長い舌が、処女肉を食い破らんばかりの勢いで、ごりごりと漸進してきた。

    「あ……ぐ……ううぅっ……!」

     内臓が抉られる痛みで、目の前が灼熱した。ぶち、と音を立てて処女が裂け、血泡が吹く。赤黒い体液に染まった舌が奥までこじ開けるようにして進んでいき、私の足を痙攣させた。
     舌が蠕動し、中をめちゃくちゃにかき回す。
     痛みと吐き気で気が遠くなりかけた。

    「……Ku……thu……luuu……」

     深海棲艦はいつの間にか超音波の発信はやめて、聞き取りづらい不明瞭な音を発していた。それはおよそ人が発音することができるような音ではなく、知性や言語的な体系も感じさせはしなかった。
     深海棲艦はさんざん私の体を犯しぬき、とうとう精を放った。ビュクビュクと吹き上がる熱い粘液が精なのかどうかなど分からなかったが、そいつはそうとしか形容のできない歓喜に身を震わせて、また胸の悪くなるような超音波を放った。

    「……は……い……どら……」

     音の中に、言葉が混ざった。聞き取りやすく、明瞭な、日本語のアクセント。聞こえた、という表現も合わないのかもしれない。そのように、『知覚』することができた。
     深海棲艦の放つ音波から、明確な思念のようなものを感じたのだ。

    「……戻る……水底へ……ルルイエの……海底へ……」

     深海棲艦はおぞましい声で『語り』かけながら、再び動きを開始した。
     長い舌のような触手がうねり、私の柔らかい襞をすりつぶすようにして上下に動く。血と得体の知れない粘液にまみれたそこはぬるりと滑らかに摩擦して、私の体がぶるりと震えた。
     痛みが急速に遠のいていく。
     深海棲艦がのたうつたびに淡い熱のようなものが生まれて、気づけば私は、深いため息をこぼしていた。
    「……帰ル……深きものども……その眷属……」
    「……ぁっ……」
     舌の先端がこつこつと奥の壁をつつきだし、そのえもいわれぬ感覚に、私は小さく声をあげた。
    「……我らと……共にあれ……ヒトの娘……」
     舌を、ぬぷり、と勿体つけて大きく挿し込まれ、びくりと背筋が引きつった。おなかの奥が燃えるように熱くなる。
    「……ぅ……ぁ……」
    「孕め……我らの……無念……を……」
     深海棲艦は硬くそそり立った舌を一心不乱に私の蜜壷へ潜り込ませ、内部の濡れた襞に猛りを擦り付ける。激しく繰り返される抽送に、腰から下が溶けだしそうになった。
    「その身に……孕め……我らが同胞……」
     ごつん、と一番奥深くに当てられて、背筋がおぞ気だった。どろっと何かが溢れてきて、淫猥な水音を立てる。
     にちゅ、と、糸でも引きかねないほど粘り気のある粘液が、襞をひたひたに濡らして、漏れ出した。
     甘い酩酊感で混濁する意識に、何かがノイズのように紛れ込む。


     私はあの日も空を見上げて戦っていて――

     オーバーラップするように、現実に見上げる私の真上には、深海棲艦の砲身の暗い穴。

     『姉さん』は魚雷で体を裂かれ――

     現実はやはり二重写しになったかのように、隅で倒れている姉の姿が『何か』に重なった。

     私は遠いソロモン海で激しい砲撃戦ののち――

     私――?

     私――私は、誰?

     ひくん、と内奥が反応した。嬉しそうに絡みつき、刺激を欲しがって脈動する私のカラダに、深海棲艦が三度目の吐精をする。
     それを受けるたびに、血塗られた黒い記憶が私の中で膨れて、私はどんどん私ではないものへ変わっていく。
     私はとてつもない異常な興奮に晒されていて、すでに何度も絶頂していたのに、深海棲艦に突かれれば突かれるほど、疲れなど知らないかのようにびくびくと身体が跳ねた。
     目の前が真っ白になって、通常ではありえないほどの高みまで一気に登りつめさせられる。達したばかりのけだるい下半身を舌でずちゅずちゅとすりあげられただけで、ほとんど暴力的なぐらいの快感がせりあがり、あっという間にまた絶頂へと追いやられた。
     明滅する快楽が消えてなお、深海棲艦の舌が休みなく私の膣を奥の奥までさかのぼる。その感覚に、ぞわぞわと次への期待が萌芽した。
     深海棲艦の舌が私をずぷりと奥まで貫き、子宮口に達する。ねっとりと舌先が窄まりの奥まで絡みつき、濃厚なくちづけを与えてくる。ちゅ、ちゅ、と吸い付かれる感覚に、つま先が跳ね上がった。
    「あ……っ!」
     我慢ができなくなって、声が出た。気持ちがよくて、どうしてもこらえきれなかった。
    「……目覚めよ……ヒトの娘よ……」
     深海棲艦の囁きが私のくぐもった悲鳴に被さった。
    「悦楽に……沈め……その胎内に……我が同胞の魂を……宿せ……」
     舌が大きく前後に揺すぶられ、快感がたっぷりと胎内に浸みてくる。
    「孕め……魂を……御霊を……」
     大きな舌が蜜壷のなかを縦横無尽に暴れ狂い、小刻みに振動する。揺すぶられる感覚だけで足の先へと電流が走る。
     そしてまた、何度目か分からない絶頂で目の前が真っ白に焼けた。
    「ぁ……ぅ……」
     啜り泣きが喉をついた。イッたあと、何かがどこかで切れてしまったような感じがして、堪えていた涙があとからあとからこみ上げてきた。恐怖、不安、姉を汚したことへの憤り、絶望――オーバーフローするいろんな感情を押しとどめていられなくなり、ぐるぐる回る思考と視界から、とめどなく水分が抜けていった。
     ずぷぷ、と、体の奥まで繋がるような感覚がした。むきだしの神経の束を直接撫でたってあんなに気持ちよくはないと思う。とろけるような一体感と高揚感が断続的に結合部からせりあがってきて、私は絶叫させられた。絶叫しながらまた意識を飛ばした。数えるのも馬鹿らしいほどの量と回数、身体がめちゃくちゃに痙攣して、甘い海に溺れそうになった。
     奇妙な高揚感と、今まで一度も感じたことのないような性感が、神経を焼ききるぐらい瞬いて、私の体はどうしようもないくらい感じさせられてしまっていた。

     思えば、海の上を滑る時、高揚は常に私とともにあった。
     装甲巡洋艦として、造船所の期待を一心に背負いながら私の艤装は進んでいった。私は日本初の民間造船所生まれの軍艦で――私の開発に、皆が命をかけていくれていた。
     私の設計は姉さまを基にしていて――その姉さまの基はあのドレッドノート級だから、私たちはみんな石炭と石油の混焼缶を積んでいた。時代遅れになってからも、私たちはたびたび手を入れられて蘇り、真新しい艤装と檣楼で身体を飾って、戦場をいくたびも駆け抜けた。主機の蒸気タービンを積み替え、兵装を換装し、矢折れ刀尽きるまで戦った――


     私は――誰?

     自問は、絶頂のとろけるような恍惚の中で、答えに変じた。

     決まっている。

     思い出した。

    「戦艦、榛名――」

     それが、私の名だった。

     同時に深海棲艦のことも理解する。彼らは、私たちと『同じ』。

     空中に、ぼう、と、空間の裂け目を通じて、巨砲の口腔が現れる。ミニチュアのような大きさだが、そう見えているだけで、異次元空間に『折りたたまれて』いる艤装はもっとずっと大きい。

     鈍重な二聯装四砲塔が旋回していく。水圧機が何者かの手によって回され、三六センチ四十五口径の大砲が軋みをあげながらゆっくりと砲首を経巡らせる――
     的針は――測距儀を動かすほどもない。目標はほぼゼロ距離だ。撃てば当たる。仰角は最大に。最大にしても、少し低い……進水したときと同じ兵装のようだった。
     射撃照準装置によって全砲門が自動で中央を指す。あとは念じるだけでよかった。
     射手に成り代わり、誰かがトリガーを、引いた。
     弾薬に引火し、轟音が鳴る。
     巨大な鉛弾がほぼ全弾着弾・爆発・炎上し、深海棲艦を上空数百メートルにもわたって吹き飛ばした。その身は原型をとどめない塵になって降りそそぐ。
     至近距離の着弾で、私自身も無事ではすまなかった。衝撃を多次元で吸収する『艤装』のおかげで身体に傷はつかなかったものの、地面が深くえぐれ、クレーターになって、土砂が降りかかった。
     窒息しかけた私が、ショックに耐え切れずに気を失ったところで、人としての記憶は途絶えている。

     高速戦艦・榛名の一斉射により、深海棲艦は人類史上初めて撃破されるに至った。




     定期検診も楽じゃない。看護師の男はため息をつく。
     深海棲艦の本土上陸により、死傷者の数はうなぎのぼり。包帯姿で歩く人間など珍しくも無くなってしまった。
     なかでもここには重病の患者が集結している。意識のない重病患者ばかりを集中して診させられて、ほとほとうんざりしている。
    「しかし、勿体ねえなあ」
     つぶやいたのはドクターだ。個室の患者に触診しながら、目にペンライトを当てる。
     診ているのは女の子だった。長い黒髪の、上品な顔立ち。おそらく成人はしていないだろう。まだまだあどけない少女だ。
     カルテを確認する。
     名前は不明。持ち物からも身分証が出てこなかったため、支払い能力がないと見做され、この病院に転送されてきた。
     ここは同じような身元不明で手のかかる患者だけを扱う、政府の臨時病院なのだ。
    「この子ですか。例のグラウンド・ゼロにいたって言う」
    「そうそう。カルテは読んだか?」
    「ええ。意識不明、心拍正常……外傷、なし」
    「でっかいクレーターの底ですやすや眠っていたお姫様がこの子ってわけだ。信じられるか? ふつうなら炭も残らんほどの大爆発の中央でだぞ」
    「……そして依然、意識は回復せず、と」
    「ああ。可哀想に。この子も発狂するんだろうなぁ……」
    「勿体ないですね」
    「そういや、昨日も死んだってよ」
    「もしかして、三番病棟の女の子ですか」
    「おお。例の『ディープ・ワン・ショック』だったらしい。むごい死体だったよ……夢に見そうだ」
    「深海棲艦を見たやつは一人残らず……って噂、本当だったんですね」
     深海棲艦は現代のレーダー・映像・録音機の類では一切姿を捕捉できないらしいということは、看護師の男も報道などで伝え聞いていた。
     写真の一枚も出回らないのはそのためだ。目撃情報すらないのは、見た者の気が触れてしまうため。
     昏睡しつづけ、ある日突然目を覚まして発狂し、自殺する。
     ここはそういう見込みの高い患者ばかりが集められている。
     深海棲艦と一次接触を持ってしまったもののうち、一人かあるいは二人でも治療に成功すれば、貴重な情報源となりうる。何とかして助けたいところではあった。
    「この子も死んじゃうのかねぇ」
    「かわいいのに、もったいないですね」
    「なぁ。貴重なおまんこがまた失われるのかと思うとな」
     乾いた笑いを愛想程度に添えておく。
    「結局生存者っていんのか? 海外では今どうなってる?」
    「今のところは世界中探しても生存者はいませんね。目を覚ました端から自分で……ということです」
     シーレーンが完全に破壊されてはいるが、電波などが封鎖されたわけではないので、世界の趨勢はいやでも入ってくる。どの国も苦戦をしているらしかった。それはあの大国、アメリカとて例外ではない。
    「世知辛いねえ」
     ドクターはつぶやくと、患者の女の子にあてていた聴診器をはずして、胸に触った。
    「ドクター?」
    「いいじゃねえか。なあ。どうせこの子も死んじゃうんならさぁ」
    「だめですって、やめてください。何考えてんですか」

     女の子は病院服の合わせを開かされ、胸元をまさぐられる。

    「けっこうデケぇ……」
    「ちょっと、ドクター」
    「お、乳首ピン立ち。しかしかわいいなーこの子……」
     ドクターの言うとおり、可愛い子だった。清廉な雰囲気があり、小作りの顎が印象的だ。長い黒髪もよく似合っている。今は閉じられているが、目を開けたら、きっときれいな瞳をしているだろう。
    「おー。すげえきれいなピンク色してら。おっぱいの割にちっちゃくて可愛い乳首ちゃん」
     ドクターの指が女の子の胸をいじくりまわし、乳首をつまんだ。意識がないとはいえ、こんなあどけない女の子にセクハラをするのは気が引ける。
     それはそうと、なかなかの胸部だった。片手でつかんで余るとは相当の大きさだ。ドクターの手のひらでたぷたぷと形を変える胸は、ストレートにいやらしかった。
    「処女かな? この子」
     下種だ。下種の勘ぐりだ。だが、この子は処女でいてほしい。そう願っている自分に、看護師は気がついた。控えめにはにかむのが似合いそうな美少女だ。男の手に汚されていてほしくない。
    「処女でしょう」
     きっぱりと断言すると、ドクターはにやりとした。
    「どうかな。確かめてみないとな」
     ドクターは毛布を払いのけると、彼女の足を開脚させた。下着をつけていない下半身が露出する。
     桃色の襞は複雑な中がうっすらと見えていた。患者の身体など見飽きているとはいえ、さすがに相手が弩級の美少女ともなるとまた格別の感がある。
     こんなに可愛い女の子の身体を勝手に覗き見するなんて、倫理的にも許されがたい。
    「ああっと、指がすんなり入りましたよ」
     ドクターが花弁の中に中指の先を埋め、くいくいと動かした。
    「処女膜は……残念ながらないようだ」
    「マジっすか……ショックだ。純情そうなのに」
    「逆に考えるんだ。清楚な顔をして淫乱な女の子。何かクるものがないか」
    「……発想の逆転ですね」
     この穢れを知らない白雪のような女の子が、実は。
    「なぁ……そこにワセリンがあるよな」
    「ありますね」
    「……この子は目を覚まさないんだよな?」
    「覚ましませんね」
    「少し処置が必要だ。そうは思わないか?」
    「ええ……」
     ドクターはワセリンをたっぷりと指にすくうと、女の子の中に塗りたくりはじめた。つかえが取れて、指がなめらかに出入りする。くちくち、と粘度の高い水音がして、ほどよい締まりを連想させた。
     女の子は顔色一つ変えない。穏やかに眠ったままだ。
     かわいい。


    遠坂凛のやさしい蟲姦 中級編 7

     胸はどんどん大きく膨らんで、いまや林檎をふたつ重ねたようになっている。綺礼の手のひらを挟み込み、なぶることができるほどの大きさだった。
     綺礼はさきほどと同じように自身の肉剣を取り出すと、その切っ先を、やわらかなプリンでも切り分けるようにして、胸の谷間に突きたてた。
     ミルクで濡れ滑る谷間に、綺礼の熱い肉の塊を感じる。そのあるかないかの性臭に、凛は脳天を割られたかと思うほど感じ入った。
     分厚く、荒れた手のひらに、乱暴に乳首をすりあげられる。同時に、その丸々と肥え太った肉の棒が、胸肉をこれでもかというほど巻き込んで、ぐちゅりと凛の唇のほうまでつき込まれる。
     凜がほとばしらせた特濃ミルクで勢いをつけながら、綺礼は律動を開始していった。
    「あっ、あぁっ、あぁっ」
     綺礼の動きにつられて、凛の胸が上下に跳ねる。小さな子どもそのものの体躯に、巨大な質量がくくりつけられ、たっぷんたっぷんと揺らされているさまは背徳的だ。
    「ふぁん、あぁ、あぁんっ」
     両脇からきつく絞られて、凛の乳腺がじりじりと痺れを起こす。ミルクがスプライトし、布団や自身の顔や、ちいさなひざ小僧が白く汚される。
     凛はどこもかしこもどろどろにして、腰をがくがく言わせ、愛欲一色に染まった瞳をなんとかきつく睨みつけるような形にしながら、綺礼を見あげた。
    「やぁっ、うそつき、綺礼のうそつきっ!」
    「なんだ」
    「お口でしたらしてくれるって言ったのにっ!」
    「私はまだ一度きりしか放出していないが、凛はそんなに沢山出しているだろう。釣り合いだ」
    「うそつきいぃぃっ!」
     悪態も、長くは続かない。動きを早め、凛の唇を先端で陵辱してやると、凛は『もがっ!』と呻いて、しぶしぶながらその先端を飲み込んでいった。
     搾り取られたくてぱんぱんに張った乳腺が、綺礼のものを扱きあげるたびにきつく絞られ、目の前が崩落するような悦楽を送り込んでくる。
    「ぬるぅっ、ぐちゅっ、ちゅぅっ……ちゅぶぅっ!」
     綺礼のものを口いっぱいにほおばりながら、凛はもう何度目かも分からない絶頂に追いやられた。達すれば達するほどやしの実のような胸はますます重たく実り、達したときの快楽が重たく深くなっていく。
    「ひれぇっ、ずるひほぉっ……!」
     大きな手のひらがぬめる乳房をぷるぷると取りこぼしながらまとめあげ、胸全体に乱雑な愛撫を加えていく。綺礼の肉筒が谷間を走るたび、体の奥底からたまらない衝動がこみ上げてくる。もっともっと先端を弄繰り回されたい。そう思っているのに。
     綺礼はおのれをゆすぶることに夢中だった。
     ぱん、と勢いよく綺礼の硬い下腹部が打ち付けられ、その体に絶頂の兆しである震えが走る。
    「……出る」
    「ふぇっ!?」
    「取りこぼすなよ」
    「んんーっ! んんっ、んぶぅ、んんぐうぅぅっ!」
     凛は激しすぎる放出に、身構えた。
    「んっ……!」
     はじめはあんなに苦かったその体液が、むせかえるような甘い魔力のにおいを放っていることに気づいたのは、その時だった。
     舌の上でたんねんに味わい、こくこくこくと小さな喉をいっぱいに鳴らして、残らず胃に収めていく。
    「んんーっ、っぷはぁっ、……綺礼ぇー……」
     なんだか顔が熱い。熱をもったように視界が揺らぎ、気分が甘く高揚していく。
     濃すぎる魔力の供給を受けて、凛は酔ったようになってしまった。

     立て続けの発射で体力をひどく消耗した綺礼は、ぐったりとベッドに横たわっていた。
    「綺礼、約束なんだからね! ちゃんとお口でしてよぉ……」
     その口元に、凛の改造魔乳が突きつけられる。美しい隆起を形作る魔乳が、さもおいしそうにふるふると揺すりたてられ、綺礼を誘う。
    「ほらぁ……」
     絞りたての白い液体を綺礼の唇の端から入れてやると、綺礼は苦しそうに呻いた。
    「何か混ざってるな……男の魔力をも効率的に奪い、搾り取るための秘術か……なるほど」
     綺礼が凛の分泌したミルクに、ぴくりと反応する。
     疲れたような顔つきで、みたび立ち上がった肉茎を、みぞおちにできた白濁の液だまりに浸した。それから、手のひら大にまで大きくなった乳首の先端にすり合わせる。
    「はうぅ……それ、きもちいぃ……」
     乳首の柔らかい皮を限界までへこませてやると、ちょうど綺礼のもの先端がずぷりと埋まった。指先でかすめられただけでおかしくなるような繊細な胸の感覚器官に熱い肉杭を埋め込まれて、凛はくたりと力を失う。
    奥まで突き入れると、ぶしゅっ、とミルクがはじけた。ぶしゅ、ちゅぐ、と、粘性の高い音を響かせながら、凛の乳首に出し入れを繰り返す。
    「あぁーっ、あっ、あぁっ、あぁぁっ」
     凛がびくびくとのけぞり、大量の母乳を吹き散らかす。虫による擬似魔力回路が複雑に絡まりあった超巨大乳房は、中を温かいミルクが通るだけでひりつくような甘い感覚がし、それが外部に排出されるだけで、目の前が真っ白になるほどの快感で凛の背筋をしならせる。
     綺礼のものが凛の厚ぼったい乳首を蹂躙するたび、凛は絶頂するのではないかと思うほど激しく体をわななかせ、釣り目をだらしなくゆがませた。
    「あぁっ、しゅごい、しゅごいぃーっ、りんのからだ、おかし、おかひくなっちゃう! ひうぅ、うぅ、ぉ、おっぱいがぁーっ、こわれ、こわれちゃっ、」
     もはやまともな発語もできないほど甘ったるく語尾をとろかして、凛は濃い白濁液をどぷっと大量に吐き出していく。
     そのぬめりに綺礼が我を忘れ、腰を打ち付ける作業を繰り返していく。
     神経系を焼ききられるような激しい悦辱のパルスが閃き、凛の体が発情一色に染め上げられていく。
     おなかの奥が熱かった。
     虫を入れられているわけでもない。いじくられたわけでもない。なのに、凛の体はそこへの刺激を熱望し、ひくひくとひきつれている。
     凛が、その、名画の美少女のようなふっくらとした薔薇色の頬を情欲にゆがめ、浅ましい喜悦の涙を流しているのを、綺礼がさも愉快げな嘲笑で見下ろして、いっそう動きを速めていく。
    「……きれぇっ、きれぇっ、また飛んじゃうっ、すぐそこまですごいのきちゃってるぅっ!」
    これまでの連続的な達成感と違って、おなかの奥底が裏返りそうなすさまじい快感の波がすぐそこまできていた。
    「乳首に挿入されて達するとは……随分強烈な肉体改造を施されているな」
    「はぁんっ、はぁっ、いいーっ、しゅごいぃっ!」
    「待て。今楽にしてやろう」
     綺礼が楽しげに頷くと、ぬるぬるの先端で激しくこすりつける作業を始めた。
     凛の乳首が直接すり潰され、びゅるっと排乳が吹き零れる。新しい泡をたくさんつけた新鮮な乳が、突き入れのたびにあふれて、授乳のための器官に備わる快楽神経をダイレクトに刺激していった。
    「うぅっ、あぁっ、はぁっ、もぉっ、もぉいっちゃうぅっ、らめぇぇぇっ!」
     絶頂漬けの快楽地獄に突き落とされ、凛の下半身がぐずぐずに溶けていく。触られてもいないのに激しい痙攣を繰り返す蕾から、ぷしっとミルクとは違う液体が吹き散らされた。

    遠坂凛のやさしい蟲姦 中級編 6

    「凛。休んでいないで、舌を使いなさい」
    「ふぇ……?」
     達したばかりでとろんと眠い凛に、綺礼が強い口調で命じてくる。
    「自分だけ楽しんで終わりというのは、いささか優雅さに欠ける。そうだろう? 凛」
    「れ、れも……」
     きょとんとしながら見上げてみても、綺礼は険しい顔のままだ。
    「私がしたように、舌を使ってそこを刺激するんだ。心地よかったのだろう? されたことを思い出し、同じようにするだけだ。何も難しくはない」
     当然できて当たり前だという口調で諭されて、凛はおずおずと舌を出す。
    「ほう……ふぇすか?」
     容赦なく突き入れ、じゅぷじゅぷとすばやい動きでストロークを続ける綺礼のモノに、そっと舌先を当ててみた。それからそっと動かしてみる。
    「そうだ……もっと、強く」
     ちゅうっ、と吸い付くようにして口をすぼめ、すりすりと幹をなぶってあげると、綺礼は褒美でも与えるように凛の胸に刺激を与え返してきた。
    きゅうん、と、胸がうずく。さきほどの絶頂で絞り切られたとばかり思ったミルクが、またしてもじわりと浸透してくる。その感触をもっと味わいたい一心で、凛は必死に舌と顎を使っていった。
    「はうっ……じゅくっ……れろっ……」
     凛の舌が真っ直ぐな肉をひたむきに辿り、終端に行き着き、また辿っていく。硬いゴムのような強張りを、柔らかい自身の舌や頬肉を使ってきつく締め上げていく。
    「じゅっ……じゅぷっ……ぅぷっ……ぐぷっ……」
     それでは物足りないのか、綺礼は更に喉の奥深くに無理やり挿入しようと、凛の頭を掴んだ。耐えられないえづきが奥ではじけ、凛の呼吸器官を塞ぐ。
    「うぐうぅぅっ……! うぅ……! ふぅーっ……! ぐるうぅぅぅ……!」
     同時に綺礼の手が、凛の胸肉を絞り上げた。敏感にさせられている柔肉の中の、ぴんとはりつめた乳線が、溶けるような愛楽を覚える。凛は苦しさも忘れて綺礼のものを必死に受け止めた。
     なめしゃぶる綺礼のものが、上あごをも殆ど覆いつくした。
     口全体をいっぱいにするほど肥大した綺礼の肉が、舌で押してもへこまないほど硬くなり、鉄のようになった。血がぱんぱんに詰まり、詰まりきって今にも破裂しそうだ。そこを喉奥いっぱいで受け止め、圧迫してやると、綺礼はちいさくうめきをもらした。
     剛直が、限界まで突っ張っているのだと分かった。ずっぽりと入り込んでしまって抜けなくなってしまった大きな大きな肉竿を、凛は舌でじゅぷじゅぷと吸い上げていった。
     顔色ひとつ変えなかった綺礼が、少しずつ息を乱してきている。
     凛は甘い性感と下腹部のうずきでぼーっとしながら、不思議な思いで綺礼を見上げる。
     綺礼が余裕を崩すところなど、はじめてみたかもしれない。
    「ひれぇ……ひもちいぃ……?」
    「悪くはない……つづけなさい」
     綺礼の大きな手が、母乳漬けの髪を押さえつけ、凛の口の中を犯す。ただでさえ銜えきれない大きなものに前後左右に揺り動かされて、凛は窒息しそうになった。
    「ひぐぅっ……! う、うぶうっ、ぐふ、ふうぅっ……!」
     綺礼の瞳に暗い色の火がともる。涙を流し、顔を蒼白にして奉仕を続ける凛にうっとりしているらしい。他人に奉仕を強要させて喜ぶこの男は、どう考えてもまともな精神の持ち主ではない。
     息が乱れ、体裁を取り繕う余裕がなくなった綺礼が、凄絶な喜悦を隠しもせずその顔に浮かべたまま、腰まで使って凛の喉奥を陵辱しようとする。何度も激しい突き上げをくらい、凛は意識が飛びそうなほど苦しんだ。
    「ひっ、ひれぃ、ひゃ、ぐぅっ、ぐぽうぅっ、ぐじゅうっ、じゅるっ……、じゅくっ……」
    重たく濡れた音が立て続けにあがり、舌の付け根や上あごが途切れた柔らかな咽頭部に綺礼の欲の棒が容赦なくなすりつけられる。
     凛は気絶しそうになった。壮絶に苦しみ、もがきつつも、されるがままになるしかない。その首を引っつかみ、綺礼は再三にわたって犯していった。
    「いい子だ……今から私が出すものも、残らず全部飲み干すように」
     凛はもはや聞こえてなどいない。ただはやく終わればいいと思っている。
     ぐじゅ、ぐじゅ、と脈動が続き、目を回した凛の頬を綺礼の両手が包み込む。頬の中と外、両方を硬い綺礼の肉ではさまれて、凛の口がすりつぶされる。
     気でも違ったのではないかというほど強く突きいれる綺礼を受け止め、涙をこぼす。
     破局は綺礼が最大まで強く打ち付けたときに訪れた。
     身震いとともに、綺礼の体がぐぅっとしなる。口の中、深くまで自身を埋め込み、びゅくっ、びゅる、びゅるる……と何かを吐き出し始めた。
    「ごぼっ……うぐ、うぅっ……!?」
    「飲み下しなさい」
     綺礼の分厚い手のひらにふさがれて、凛は口の中いっぱいに広がる液体を吐き出せず、仕方なしに喉の奥へ流し込んだ。粘り気を帯びたくらくらするような臭気の液体が、喉にはりつきながら少しずつ消えていく。
    「ひぃっ……はぁっ……がはぁっ……けほっ……」
     すべてを飲みきり、綺礼の手から開放された。
     凛はもう空気を吸うことしか考えられなくなっていた。新鮮な酸素が肺を叩き、霞がかっていた思考が急速に晴れていく。
    「……?」
     凛は手のひらで酷使に腫れあがった唇をぬぐいながら、その手を握ったり開いたりした。
     具合がよくなっている。魔力が充溢し、わけの分からない性魔術の不調などどこかに消えてしまったかのようだ。
     そのうえ、胸がなんだか熱くて苦しい。さきほどよりも、重みが増したような気さえする。
    「む……」
     反対に、綺礼の様子がおかしい。額に脂汗を浮かべているところなんて、初めて見た。
    「面妖な……魔力を根こそぎにするつもりか」
    「綺礼?」
     心配になって見あげる凛を、綺礼は暗い目で一瞥する。
    「抗いがたいな……はめられたか」
     と、再びその胸元をいじくり始めた。
     魔力が隅々まで行き渡り、ぷっくりとおいしそうに膨れ上がる胸の乳首から、だらしなく母乳が垂れ流れる。
    「綺礼ぇっ、約束でしょっ、はやく、お口でしてよぉっ!」
     ひとまわり肥大化したようにも見える乳房は、いまや重力をものともしない。ふるふると成型された杏仁豆腐のように揺れ動く白い胸の上に、ピンク色の突起が冗談のような大きさでついている。その乳首は、哺乳瓶の先ほどもあった。
     谷間に流れて残っていたミルクを、綺礼の指がくちゅりと掬い上げる。肌に塗り込めるようにして全体をもみしだく。
    「ふぁっ……あぁ……綺礼ぇっ! ……」
     凛の張り詰めた乳腺に尋常ならざる快美感が迸った。がくがくと、ひざが揺れて焦点が飛ぶ。
    「あぁーっ? あぁっ? あうぅっ?」
     綺礼が無表情に指で乳首の先をはじきながらも、ごくりと喉を鳴らした様子を、凛は見逃さなかった。
     綺礼の頑健な顎が開かれ、見た目にそぐわない繊細さで凛の双つの胸のてっぺんにかぶりつき、舌で舐め転がす。まとめあげるのに苦労するほど大きく隆起した胸は、指でほんのりとへこませるだけで大量の液体をしぶかせた。
    「あっ、あっ、あぁっ、ああっ、あーっ」
     ぷし、ぷしゅっ、と、浅い脈でねっとりと甘いミルクが絞られ、そのたびに凛の眼前で星が飛ぶ。
     胸全体が乳首のような鋭敏さを備えたように、ただ手のひらでこねられるだけでひとたまりもなく絶頂しそうになる。
    「ふんっ、んんっ、んくぅっ、うぅっ」
     ミルクが吸われ、授乳のための小さな管に電撃のような快楽が走る。本来得られる性感を数倍に高めたようなその刺激に、凛の小さな口はだらしなく開かれ、巨大な性悦を感じるための器官と成り果ててしまった肥大乳房がふるふると頼りなく弾む。
     凛が茫洋とうつろな視線を彷徨わせる先で、綺礼の酷薄そうな唇が、凛の恥ずかしい胸肉のかたまりを、舌先でつつき、挟み、転がしていく。
    「あぁっ……もっとぉ……綺礼ぇ……」
     凛の胎内で虫が暴れまわっているのを、なんとはなしに自覚した。まだ入り口も開かれない小さな子宮を食いやぶり、そこに巣食おうとしているのが、超越的な魔力の流れでなんとなく感じられた。
     その魔力のありうべからざる流れが、凛には、たまらなく気持ちいい。胸からミルクを排泄するときの甘くとろけるような感触もたまらなかった。だが、綺礼の魔力を注がれ、りんごのように張り出した胸の内部も、虫が着実に食い荒らし、まったく別種の生き物のように作り変えていく感触も、凛には失神しそうなほど気持ちよかった。

    遠坂凛のやさしい蟲姦 中級編 5

     綺礼の長い舌が、凛の乳首を絡めとった。

     乳が滲み出す先端を、綺礼が唇の輪を絞り、きつく食んでくる。
    「ひ、ぃ、ぁっ……!」
     目の前に星が飛び、新星の爆発のように白光がぱっと閃いた。
     同時に逆側の胸が、指を食い込ませられ、ぎちりとしなる。腫れ上がった肥大乳首をきつく摘まれて、びゅる、ぶしゅ、と、ミルクが噴水のように撒き散らされた。
    「ふくぅぅぅっ、うぅーっ、うっ、あうう……」
     無理やりへこまされた乳の内管が、絶頂にも似た恍惚感を呼び覚ます。そんなところを掴まれ、絞られ、握りつぶされても、ここまでの悦楽になるはずがないと気づけないのは、凛が穢れを知らぬ乙女だからだ。
     よくしなる、蛇のような舌が、ぐるぐると胸の頂きをめぐり、こね、爪弾いていく。そのたびにぶしゅっ、しゅうっ、と、少なくはない量の液体がしぶいて、綺礼の内頬を叩いているのが凛にも分かった。
     大きく太いのど笛が、それを惜しげもなく飲み下していく。
    「でるうぅ、出るのぉーっ、すごい、いいっ」
     液体が胸の繊細な器官から迸るたび、意識が飛ぶほどの甘い痺れが凛を責めさいなんだ。
    「んあぁぁん、はぁぁ、あぁぁぁんっ……」
     上等な絹の靴下を履いた、かわいらしい小さなつま先が、被悦のたびにびくびくと痙攣してくねり、綺礼がいじくりまわすミルクの噴水をたっぷり受けて、どろどろに濡れそぼっていく。
     綺礼が乱暴に乳首をねぶればねぶるほど、疼きは増しに増していった。どろどろに溶けた甘い蜜でも流し込まれたかのように、凛の頭がふやけていくのを感じる。じゅくじゅくに濡れそぼったブラウスの前をはだけ、体格に不釣合いな小ぶりのおっぱいを男に弄ばれている自分が、遠くの鏡にきらりと映ったのが見えた。
     だらしなく唇をひらき、うっとりと眠るようにまぶたをおろした凛の顔。
    (うそっ……私、ひどい顔してるっ……)
     恥辱に、つかの間、硬くこぶしを握る。しかしそれも、すぐにとろけて、ふにゃふにゃになってしまう。
    「気持ちいいよぉぅ、綺礼ぇ……」
     凛はうすっぺらの腰をくねらせ、綺礼の身体にすり寄せる。深く考えてしたことではなかったが、そうすると綺礼の舌が動きを早めてくれるので、甘えるように脚を絡めて、うるんだ瞳と声で訴えかけた。
     綺礼の無骨な手が、男も女もないような子どもの肢体にくっつけられた美乳をわしづかみにする。真っ赤に腫れ上がった蕾からぶしゅっと粘液が飛び散って、それが凛も綺礼もべたべたに汚していった。
     白い体液を顔や前髪から滴らせ、トリップした瞳で凛が喘ぐ。
     凛の小生意気そうな鼻先を見つめながら、綺礼が味わうように舌を使う。
     執拗に舌先でにじり潰されても、乳首は少しも硬さを損なわなかった。何度でも甘い汁をたっぷりと噴かせ、凛のきゃしゃな肩をがくがくと震えさせた。
     かすかな重みを確かめるようにたぷんたぷんと下から持ち上げ、肥え太った淫靡な乳首を、舌と唇を絶妙に使い苛め抜いていく。
     ぢゅう……っと、強く吸い付けば吸い付くほど、そこは水風船のようにぷるんとしなり、凛を高みに追いやった。
    「くふんぅぅ……あっ……?」
     綺礼は唐突に手を止めた。ちゅるちゅると弾かれ、吸われて快い悲鳴をあげていた乳首も、唐突に突き放された。
     没我になって感じていた凛も、不審そうに目をあげる。綺礼は普段から陰気そうな瞳の色を少しも変えず、凛の噴き出した液でずぶ濡れになったおのれの衣服を剥いでいく。
    「どうしたの? 綺礼」
     父親以外の男の裸をはじめて見た凛が、まっすぐな瞳で綺礼を見上げる。
     凶悪に割れた腹筋の下、下半身の真ん中に、何か大きなものがまっすぐ持ち上がっていた。
    「なぁに、それ。しっぽみたい」
     綺礼は短く瞑目すると、『そうか。何も知らぬのだな』と一人合点するように呟いた。
    「嫌よ、そんなの近づけないで……」
     グロテスクな血管が浮く、野太い肉の枝だった。醜悪な肉塊が丸くせりだしながら太い幹と繋がっている。赤黒いそれが凛の口元に寄せられて、凛は思わず退いてしまう。
    「人に奉仕をねだるのなら、まずは自らが行わねばならぬ。そのぐらいのルールは心得ているだろう」
     凛は言わんとすることを察して、青くなった。
    「そんなものを舐めろっていうの? 嫌よ、馬鹿じゃないの」
    「凛。こちらを向け」
    「やあっ、嫌……んぶぅっ!」
     顎を捕らえられ、強引に上向かせられた。閉じた唇に、奇怪な肉の器官の先端がぺとりとくっつけ合わされる。大きな瞳に涙を溜めて、懸命に嫌だと訴えかけるが、ごつごつした指が歯列を強引に割り開き、舌の先に生温かいものが無理やりねじりこまれた。
    「ひょっと、ひれぇ……! んん! ふぐうぅ……!」
     舌の腹いっぱいに太巻きのような肉塊をくわえ込まされて、凛はもごもごと抗議した。
     だが綺礼は涼しい顔で、凛の胸を乱雑にひねりあげる。
    「うぶうぅっ! んんんーっ!」
     異常な快感を催して、乳が排泄されていく。凛はひとたまりもなくとろけてしまう。力が抜けた顎の中を、ぬるりと肉塊が前後した。波打つ血の管や、突っ張る皮のひきつれの感触などが、凛の口いっぱいに広がっていく。
    「きちんと奉仕できれば、それも残らず吸い出してやる」
     屈強な背筋を、子どもの背丈に合わすように丸めて、綺礼が腰を前後に揺らす。
     蟲の蠕動によく似た動きで、綺礼のこわばりが凛の口内を暴れていった。
     喉の奥を突くタイミングで、綺礼の手が凛の胸を苛めていった。えずくほどの苦しさと、全身が弛緩するほどのミルクの射出感が、同時に凛を襲う。
    「ひ、ひはぁ、あぐぅっ、うぅっ、ううーっ……」
     息苦しさと度を越した快美感とで涙が流れ、凛の視野がぼうっとけぶっていった。
     ぐしょぐしょに濡れた乳房の上を綺礼の硬い手のひらが這い、器用な指先が十指を駆使して絶妙に乳を搾り取る。潤滑液で滑らかになった指先の刺激が凛の放乳を促進し、乳腺をくすぐって勢いよく噴き出す液体の感覚が、頭のなかを真っ白にする。
     肉の隆起が凛の口内にじゅぶじゅぶと出入りを繰り返す。凛はそれをなんとか受け止めて、舌に広がる苦い味を飲み下す。
    「ひぐっ、ひぎぃっ、いいぃっ!」
     凛は喉が痛むほど泣き叫び、ぴゅっぴゅっとミルクを噴きこぼした。胸の先端をいじられるたび、おなかの底が熱くゆらいで、爆発しそうになる。
     凛の小さな唇をいっぱいにつっぱらかせて、剛いものが出入りし、含まされた鈴口の合わせ目や窄まりのごつごつした質感が、これでもかとばかりに蹂躙の限りを尽くしていく。
     わなわなと尋常ならざる深度で凛の身体がうち震えた。
     達しかけているのだと気づいた綺礼が、両方の乳を握りつぶす。
     圧迫されて勢いよくほとばしる乳射に引きずられて、凛は絶頂においやられた。
    「あっ、あっ、あっ、ぁぁぁっ! やぁぁ~~~~~っ!」
     白濁液で汚れたツインテールをふるふると振りながら、凛は腰を浮かせて絶叫した。
     意思の強いとがった瞳が裏返るほど焦点を飛ばし、喉奥が酸素を求めてぱくりと開く。
     そこに半端な形で自身の生殖を突っ込んでいた綺礼は、限界まで開かれたその喉に、容赦なく突き入れた。
    「ううぅっ、ぐぅっ、うぶうぅっ……!」
     感じる部位を余すところなくやわらかい舌と顎で覆いつくし、綺礼はさらに動きを早めた。
     身体が魚のようにびくびくと跳ね、それがすっかり静まってしまったあとも、胸への刺激は続けていった。
    「うぅ、うぅぅ……」
     美少女と呼ぶにふさわしいつやつやの頬に、ぽこりと綺礼の形が浮かぶ。横の頬や上顎や喉の奥の窄まりや、舌の裏側にまで自身の強張りをすりつけるのが、綺礼にはたまらなくいいようだった。

    遠坂凛のやさしい蟲姦 中級編 4

    ***

    「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
     自分の荒い息がたまらなく恥ずかしい。静まり返った室内に、その音だけが響き渡るようだった。
     新たに与えられた蟲は凛の身体を勝手に作り変えていくようだった。あるかないかの大きさだった小さな胸に、今ではふっくらと肉付きができている。それがブラウスにくっきりと透けてしまって、幼い子どもとは思えないような、ありうべからざる空気を醸し出している。
    (こんなかっこじゃっ……外にも行けない……)
     飢えたやせ犬もかくやの激しい渇望を抱えさせられていながら、凛は自分の身体に自分で触れないという制約までつけられてしまった。凛には性の知識などほとんどなかったが、これが恥ずべきことなのだということは、本能で分かる。
     くちゅり……と、ミルクが染み出すブラウスの胸ポケットが音を立てる。
    (なんとか……なんとかしないとっ……)
     このままでは理性が焼ききれて、通りすがりの誰でもいいから慰めてほしいと懇願してしまうまで、そう時間はかからないに違いない。
     それなら、今できる最善は。

    「……綺礼、少し時間をください」
    「どうした、凛。かしこまって。らしくもない」

    (そうよ。こんなときでなきゃ、誰があんたなんかに)
     凛は服の肘を握り締める。
    「……お願いが、あるの」
    「人にものをお願いするするときに、そのポーズは頂けないな」
    「……っ、これはっ……!」
     腕を組んでいるのは、胸がかすかに張り出しつつあるからだった。それはごくゆるやかなカーブだったが、子どもの体にその隆起はアンバランスで、目立ちすぎた。さらに、成熟した大人の女のようにくっきりと乳首が浮き上がっていたし、そのうえミルクのようなものがじんわりとにじみでてきているなどと、知られるぐらいなら舌を噛んで死んだほうがマシなぐらいだ。
     そう思ってはいても、他に頼れる人などいない。
    「……あの、あのね、綺礼、私のっ……」
    (……無理無理むりむりぃっ! そんなこと言えない!)
     蟲によってぽってりと厚ぼったくなった乳首から、あたたかいものがたらたらとこぼれてきているのを感じる。そこがかゆいような苦しいような、不思議な感覚を絶えず凛から引っ張り出してきているのだった。
    (うぅ、ゴシゴシしたい……けどっ……こんなやつに頼みたくなんかっ……)
    「……どうした? 熱でもあるのか?」
     綺礼が異変を察知したのか、手のひらをおでこにあてがってくる。
    「……っ、そうなの、熱っぽいのっ!
     胸もなんだか苦しいし……」
     凛はそろそろと腕をはずしていく。
    (あぁ……見られちゃう……さきっぽからへんなのがにじんでるとこ……
    ……こんな奴なんかに……っ)
    「……凛、これは……」
    「……綺礼……」
     冗談のような大きさの乳首がぽこんとせりだし、凛の服にくっきり張り付いている。
     恥ずかしさで耳たぶまで沸騰させながら、凛は必死に覚悟を決める。
    「身体をいじくられているのか」
    「そうなの。おねがい、さわってほしいの……」
     そうこうするうちに、また胸がひとまわり大きくなったような気がする。中にたっぷりミルクが詰まっていて、溜め切れなかった分がどんどん先端から出てきてしまっているようだった。
    「いや、しかし、なぜこんな……」
     綺礼が凛の目の高さまでしゃがみこみ、無遠慮に凛の胸をつかむ。ぷしゅっ、と、白濁した液体がしぶきをあげた。とたん、脳天まで貫くような電撃が凛の身体を震わせる。
    「ひゃぅん……っ?」
    「性魔術の類か。面妖な。このような幼子に……」
    「きれっ、おねが、お願い、たすけて、さわりたいけどさわれないの、自分じゃだめなの、助けて、助けてよ、お願いだから……」
     かくかくと膝を笑わせ、凛は綺礼の手にすがりつく。
     その時、綺礼が唇の端でかすかに笑ったことを、凛は見逃さなかった。
    「……人にものを頼むときは、相応の頼み方があるのではないかな」
    「うぅっ……! 私、やっぱりあんたのことなんて大嫌い……!」
    「そんな口を利ける立場か、よく考えることだ」

     よりにもよって、こんな奴なんかに。

     屈辱で唇を食い破りそうになりながら、凛は服の裾をまくりあげた。
    「言峰さん、おねがいします、私のみるく、絞って、ください……ぅぅっ……!」
     即座に舌を噛んで死にたい衝動を戦う凛。
     そんな凛をニヤニヤと嘲るように見下ろしながら、綺礼の手が凛の胸をぎゅうっと絞る。あるかないかの起伏だから、全体を手のひらで押しつぶした。
    「あぁーっ? あぁー? ぁー?」
     たちまち釣り目を崩して感じる凛。
     凛の胸は、小柄な体に不釣合いなほどになっていた。異常に発達した胸から母乳を搾り出すようにしてきつく握りこむと、ぷしっ、と勢いよくミルクが弾けた。
     凛の乳首は、大人の大きな手でやすやすとつまめるほどに肥大していた。
    「あ、あ、あああ……」
     凛は頭がまっしろになって、ぺたんと床に座り込んだ。
    「手で絞ったのでは家財が汚れてしまうな。
    来い。口で吸い出してやろう」
    「う、うんっ、おねがい、ちゅうちゅうして、ねえ、はやくぅっ……」
     子どもがだだをこねるのとなんら変わりない調子で言っているはずなのに、それを見下す綺礼の目の色が、少しずつ変わってきているのを、聡い凛は感じ取っていた。
     綺礼の腕がその身体を軽々とかつぎあげ、ベッドの上に放り投げる。
     意地悪い兄弟子に向けて、凛は恥も外聞もなく懇願する。
    「綺礼、綺礼、おねがい……」
    「待ちなさい」
     綺礼が上着を脱いでコートにかけるのを、凛のぼやけた瞳が追う。待ちきれないと書いてある、気丈で生意気な妹弟子の痴れた顔に、綺礼は笑いをかみ殺しきれないようだった。
    (むっかつく! 絶対絶対許さないんだから!)
     ひそかに敵認定をしながらも、凛は子猫のようにおとなしく、しおらしくしてみせる。
    「性質の悪い術に引っかかったな」
    「う、うるさい、小言ならあとで聞きます!」
    「なんだ、先ほどはあんなに反省して見えたのに、フリだけだったか。手伝ってやる気が失せるな。凛」
    「う、ううう、ごめんなさい、謝るからぁっ……はやくぅっ……」
    「先ほどのをもう一度言えたら、考えよう」
    「さっきのって……」
    「凛のみるくを絞ってください……だったか」
    「ううううう!」
    (やっぱりこいつ絶対コロス!)
     凛は殺意にどうにか蓋をして、優雅たれ優雅たれと家訓を繰り返し念じながら、媚び媚びの上目遣い(これをするとお父様は何でも買ってくださった)で、とっておきの猫なで声を出す。
    「凛のみるく、ぺろぺろしてください……」
     狙いどおりに行ったのかどうか、綺礼は表情が読めない顔で凛を見据えて、ひとつ大きく頷いた。
    「……愉悦」
    「な、なによ、言ったじゃないの! いい加減にしなさいよね!」
    「凛?」
     綺礼が脅すように言うので、
    「お、おにいさま、おねがいです! 凛のお、お、お、……っぱいミルク、し、し、搾り出してください!」
     やけっぱちで叫ぶ凛。
     そんな凛をせせら笑うように唇を曲げる綺礼。この男がこんなに笑うのも、もしかしたら初めてかもしれない。
     焦らされて、凛の熱がたかぶっていく。はだけた幼い胸の先からぽたりとミルクの雫が垂れて、痺れるような快楽を凛に容赦なくたたき付ける。
    「はぁっ……はぁっ……綺礼ぇ……」
     たまらなくなって、凛はみずからの胸を綺礼の腕にこすりつけた。きゅうっと甘く切ない快感が胸いっぱいに広がって、凛は瞳にいっぱい涙を溜める。
    「やぁ……綺礼のおくちがいいよぉ……すっごくやわらかそうだし……ちゅうちゅうしてくれるって言ったじゃないのぉ……」
     ぐすぐす泣き出す寸前の凛に、綺礼はぽんと頭を叩いてきたかと思えば、そっと凛に耳打ちをした。
    「泣くな……なに、可愛かったのでな。少し苛めすぎたか。許せ」
    (かわいい……?)
     誰が? ……この冷血神父が? 誰を? ……私を?
    (かわいい、ですって?)
     綺礼が蛇のようにこちらを見ている。その視線に、なぜだか首の毛が逆立つような感じがした。罠にかかった獲物の気分といえば、しっくりくるかもしれない。
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